川崎病は9歳でも掛かるの?

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ここでは、「川崎病は9歳でも掛かるのか」についてお話します。

 

川崎病は、4歳以下の
乳幼児に多くみられる病気です。

 

全身の血管が炎症を起こすのですが、
その原因はいまだに不明です。

 

そんな川崎病ですが、
4歳を過ぎたから絶対にかからない、
というわけではありません。

 

8〜9歳まで発病する可能性があるとされているのです。

 

そこで今回は、9歳での
川崎病について紹介します。

 

 

9歳での川崎病

 

9歳での川崎病は、ごく稀なケースになります。

 

川崎病の患者のほとんどが4歳以下の乳幼児で、
中でも生後6ヶ月〜3歳ごろまでの子供に多いとさています。

 

症状の出方は人それぞれですが、
この頃の川崎病は典型的な症状の
出方をしないこともあるようです。

 

川崎病の症状は、一般的に発熱があり、
その後に発疹などの症状が現われます。

 

しかし、発疹があってから
発熱という場合もあるのです。

 

このような場合は、親も大変気づきにくくなります。

 

子供の様子がいつもと違うな、
何かおかしいな、と感じたら、
すぐに病院を受診すると安心でしょう。

 

9歳の川崎病の症状の例

 

最初に、朝

 

「何かにかぶれた?」

 

というような湿疹が脚にで、その日の夜には消えた。

 

そして次の日の朝も、また同じような
湿疹が脚にでき、夕方には消えたのです。

 

脚に湿疹ができたり消えたりして3日目に、
全身に湿疹ができるように。

 

咳も出だして、皮膚科と小児科を受診。

 

皮膚科では、

 

「自己免疫が誘発されてできている、これから熱が出るだろう」

 

と小児科の受診を勧められる。

 

小児科では咳止めを処方され、
服用すると咳が治まるが、発疹は治まらず。

 

咳が止まった日の夜に発熱し、
病院を受診して血液検査をすると、
CPRが1.7で、抗生剤とステロイド剤が処方される。

 

しかし、薬を飲んでも症状は悪化していき、
食欲も落ちて食べられなくなる。

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39度以上の熱が続き、下痢も始まり、
手指が腫れて曲がらなくなり、舌は真っ白、
目は充血してくる。

 

再度小児科で検査をすると、
CPRが2.0以上で測定不能に。

 

すぐ総合病院に入院して検査。

 

抗生剤を投与するが、状態は悪くなるばかりで、
熱は上がり続け食欲は落ち続け、
吐き気や下痢がとまらない状態に。

 

ここで、典型的ではないが、
川崎病の症状が出ているために、
川崎病と診断される。

 

ガンマグロブリンの大量投与をするが、解熱せず効果なし。

 

二度目の投与で、熱が微熱まで下がって、
そこから徐々に平熱に戻り、回復に向かう。

 

通常の川崎病の年齢、
症状の出方が違っていたために、
医師もまず感染症を疑って治療を進めたようです。

 

治療法

 

例のように、ガンマグロブリン大量投与をして
一度で効果が無い場合、二度目を行います。

 

しかし、ガンマグロブリン大量投与は、
二度までと決まっている病院も多いようです。

 

もし二回目の投与で効果が無い場合は、
ステロイドパルス療法がとられます。

 

これは、大量のステロイドを点滴で投与する治療法です。

 

この方法でも熱が下がらなければ、
血漿透析をすることになります。

 

また、川崎病は発症から11日以降も
熱が下がらない場合に、
合併症の可能性が大幅に高くなります。

 

特に怖いのが、冠状動脈流です。

 

心臓に栄養を運ぶ冠状動脈に炎症が起きることで、
瘤ができてしまうと、狭心症や
心筋梗塞を起こす危険が高まるのです。

 

このように、川崎病は9歳でも発症する可能性はあります。

 

しかし、典型的な症状の出方で無い場合には、
医師ですら診断をくだすのに
時間を有してしまうこともあるのです。

 

できるだけ早く治療を開始できるように、
子供の異変をすぐに察知し、
病院に連れて行くことが大切です。

 

とともに、信頼できる病院、医師と
出会えていると、安心なのではないでしょうか。

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