川崎病でアスピリンは減量して行くの?

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ここでは、「川崎病でアスピリンは減量して行くのか」についてお話します。

 

川崎病の治療薬アスピリンは、
炎症が陰性化した後も
2〜3ヶ月服薬しなければなりません。

 

ただ、用量は、急性期の
発熱時に比べて減量されます。

 

ここでは、アスピリンの
減量までの過程を解説します。

 

アスピリンの減量のタイミング

 

アスピリンは、川崎病治療には欠かせない、
解熱鎮痛消炎剤です。

 

急性期治療においては、
ガンマグロブリン(免疫グロブリン)とともに
大量に投与され、強い炎症を抑える働きをします。

 

発熱のある期間は、
1日体重1kgあたり30〜50mgを
3回に分けて経口服用します。

 

もし子供の体重が15kgだったら、
450〜750mgを
服用することになります。

 

白色の粉末で、苦みを感じる場合があるので、
薬の苦手な子供は

 

たくさんの量を飲ませるのが
大変かもしれません。

 

アスピリンは、14病日に当たる日、
もしくは、3〜4日間解熱の状態が
続いていた時点で、減量されます。

 

炎症がある程度抑えられ、
治療目的が抗炎症から

 

冠動脈瘤を予防することに
移行するためです。

 

アスピリンは、血を固まりにくくして
血管内に血栓ができないようにする
抗血小板作用も併せ持っています。

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この作用を期待する回復期から慢性期では、
炎症を抑える急性期の
有熱期間に比べて少量ですみます。

 

1日体重1kgあたり3〜5mgを
1回経口服用することになり、
その量は10分の1に減ります。

 

15kgの子供だと、
1日1回45〜75mgを
飲むだけになります。

 

減量してからの注意点

 

すでに「川崎病 アスピリン 飲み忘れ
でもお話した通り、アスピリンの量が
減ったとしても、油断は禁物です。

 

減量した途端に、炎症がぶり返し、
再入院したという例もあります。

 

また、1日1回の服用になったと言っても、
2〜3ヶ月の長期にわたり
服用し続けなければなりません。

 

患者の大半は後遺症が残らず、
食事や運動の制限もなく元気に回復するので、

 

時間が経つほど、薬を
飲み忘れることもよくある話です。

 

罹患したのが子供の場合は、
保護者の意識が大切になります。

 

成長の過程の中で、
川崎病の罹患のことは常に心に留め、
しっかりと経過を観察することが求められます。

 

また、日々の子育てで忙しい中でも、

 

「薬の飲み忘れだけは決してしてはいけない!」

 

という強い意志を持ち続けましょう。
すべては子供の命を守るためなのです。

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