川崎病でアスピリンの服用期間とは?

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ここでは、「川崎病でアスピリンの服用期間」についてお話します。

 

川崎病に対して用いられる治療薬
アスピリンは、どのくらいの期間
服用を続ければよいのでしょうか。

 

ここでは、川崎病に罹患の際の
アスピリンの服用期間について解説します。

 

アスピリンとは

 

川崎病の治療は、大きく2つの目的があります。

 

1つは、全身に広がる血管に起こった
炎症を鎮静化させること。

 

もう1つは、
心臓の冠動脈に瘤を残さないことです。

 

後遺症の有無にかかわらず、
冠動脈瘤治療をしっかり行っていないと、

 

将来的に心筋梗塞などを起こす
危険因子になりかねません。

 

そこで、治療に用いられるのが、
解熱鎮痛消炎作用とともに、
抗血小板作用をもつアスピリンです。

 

抗血小板作用とは、
血液を固まりにくくして、

 

血管の中に血栓をつくらないようにする
働きのことを言います。

 

現在、川崎病患者の95%以上が、
ガンマグロブリン(免疫グロブリン)療法を
受けています。

 

この治療法は、全身の炎症を鎮め、
冠動脈瘤の発生を予防するのに、
最も有効性があると考えられています。

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さらに、血栓形成を食い止めるために、
ガンマグロブリン療法と併せて
アスピリン療法が施されています。

 

アスピリンの服用期間

 

川崎病の入院期間は、医療機関や
症状によって異なりますが、
大体1週間ほどになります。

 

患者のうち3人に1人の確率で、
服薬治療を受けても
うまく反応せず、再び発熱します。

 

この場合の入院期間は10日程度になります。

 

アスピリンの服薬は、
原則として川崎病の診断がついた時点で
ガンマグロブリンとともに服薬を開始します。

 

退院時に、冠動脈瘤が見られない場合でも、
川崎病の影響で、数ヶ月間は、
血管中の血液の粘度が高まり、

 

血行障害が起こりやすい状態
(血小板凝集能亢進症)になっています。

 

したがって、炎症の程度が陰性化したことが
確認され、順調に退院しても、

 

退院後2〜3ヶ月間は
アスピリンの服用を続けることが
望ましいとされています。

 

さらに、2〜3週間に1回は
医師の診察を受け、必要に応じて
検査も受けることになります。

 

ただし、アスピリンは
インフルエンザ流行期や

 

肝機能に障害が
出た時には服用できません。

 

退院後も医師の指示に従い、
異常が表れたらすぐに相談、
受診するようにしましょう。

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