川崎病は伝染するの?

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ここでは、「川崎病は伝染するのか」についてお話します。

 

川崎病は、4歳以下の乳幼児に多く見られる、
全身の血管が炎症を起こす病気です。

 

原因はいまだに解明されておらず、難病とされています。

 

一方で近年では、その発症率が
高くなってきている病気です。

 

そんな川崎病にかかった子供が身近にいた場合、
伝染するのではないかと不安になりますよね。

 

大人への伝染はもちろん、
わが子に伝染してしまったら困るはずです。

 

そこで今回は、川崎病は伝染するのかについて紹介します。

 

川崎病とは

 

川崎病は、1967年に医師の川崎富作氏が発見した

 

「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」

 

のことです。

 

日本では「川崎病」、
世界では

 

「KAWASAKI DISEASE」

 

という名で呼ばれています。

 

医療が進歩しているにも関わらず、
原因は未だに特定されていません。

 

国内では患者数が年々増加している病気です。

 

川崎病は、発症するとまれに「冠動脈瘤」という
心臓の重篤な後遺症を残すことがあります。

 

血管の炎症が進むことで、
冠動脈の血管壁に強い負担がかかり、
そこに瘤ができやすくなるのです。

 

この瘤が巨大化すると、心臓に栄養を送る冠動脈が詰まって、
心臓が大ダメージをうけてしまうのです。

 

川崎病は伝染しない

 

川崎病とは 感染」でもお話したように、
細菌やウイルスではないので
伝染する病気ではありません。 

 

発症初期も後期も、菌を
発生することはないので安心して大丈夫です。

 

そのため、完治後に医師の
診断書は必要ないとされています。

 

実際に、入院した場合も
一般病棟の相部屋での治療が行われます。

 

他の患者にはうつらないためだからです。

 

また、兄弟間で同時に
川崎病にかかることはほぼ無いということです。

 

川崎病にかかりやすい子供の特徴

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川崎病は伝染しませんが、
かかりやすい子供のタイプがあります。

 

かかりやすい人の特徴は、

 

1. 4歳未満

 

…川崎病患者は、ほとんどが4歳未満の子供です。

 

特に月齢9〜10ヵ月が
発症のピークとなっています。

 

大人が発症する場合もありますが、
10歳以上の患者数は全体の約1%程度とわずかです。

 

2. 男児

 

…川崎病は、女児より男児に多く見られる病気です。

 

男児のほうが約1.3倍高くなっています。
ただし、その理由ははっきり分かっていません。

 

3. 遺伝

 

…川崎病の発症メカニズムや因子について
研究が進められており、遺伝も
原因の1つと分かってきています。

 

細菌感染で特定の免疫機構が
過剰に反応する体質の人が、

 

川崎病にかかりやすいのではないか、
と考えられているのです。

 

実際に親子や兄弟間といった家庭内で、
川崎棒は発症しやすいです。

 

川崎病患者の遺伝子を見てみると、
川崎病の発症や重症化と連鎖している
傾向のあるものが発見されています。

 

遺伝子は親から受け継ぐ情報なので、
川崎病の発症しやすさは
親からの遺伝が関与しているのです。

 

4. 日本人

 

…川崎病は、欧米やアフリカには少なく、
日本や中国など東アジアに多く見られる病気です。

 

その理由として、遺伝子の型が関係しているのです。

 

川崎病に関連する型の遺伝子が、
日本人に最も多く見られるのです。

 

川崎病にかかりやすいタイプとは、

 

「日本人で4歳未満の男児、特に家庭に川崎病を経験した人がいる場合」

 

ということになるのです。

 

このように、川崎病は伝染する病気ではありません。

 

近くに川崎病を発症した人がいても、
心配する必要はないのです。

 

しかし、川崎病にかかりやすい
タイプがあることは覚えておくと良いでしょう。

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