川崎病に解熱剤は効くの?

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ここでは、「川崎病に解熱剤は効くのか」についてお話します。

 

川崎病は、20世紀後半に発見された、
比較的新しい病気で、赤ちゃんから
幼稚園児までに多い病気です。

 

原因不明の病気で、合併症などもあり怖い病気です。

 

近年では発症者数が多くなってきていて、
珍しい病気では無くなりつつあります。

 

この川崎病の特徴的な症状として、
38度〜39度の高熱が続くという症状があります。

 

このことは「川崎病 感染 退院後」でもお話しました。

 

子供が高熱に苦しんでいる場合、
解熱剤を使用して熱を下げてあげたい
と考えるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、川崎病に解熱剤は
使用できるのか、効果はどうなのかを紹介します。

 

解熱剤を使用するほどの熱とは

 

まず大切なことは、解熱剤を使用するほどの
熱なのかを知ることが大切です。

 

子供は大人と違って、
多少の熱があっても元気です。

 

そのため、高熱と呼べない発熱の時には、
解熱剤を使用しないほうが良いです。

 

なぜなら、必要以上に熱を下げることは良くない上、
解熱剤が子供に及ぼす影響が大きいからです。

 

では、解熱剤を使用するほどの
熱とはどのくらいなのでしょうか。

 

病因の医師は、平熱よりも1度以上高い
高熱が続く場合に使用するべきだと言います。

 

つまり、平熱が36.5度であれば
38度ほどの熱があったら、
解熱剤を使うといい、ということです。

 

そして、解熱剤を使用した後の
子供の様子、熱が下がったかを確認します。

 

解熱剤を使用しても熱が下がらない原因

 

解熱剤を使用したのにもかかわらず、
熱が下がらない場合、とても慌ててしまいますよね。

 

しかし、考えられる原因として、

 

「解熱剤を使用する時期に問題がある」

 

可能性があります。

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慌てずに子供の様子を
観察するようにしましょう。

 

理由としては、熱が出ているということは
免疫力が低下して弱っているということ。

 

その時に病院に頻繁に連れまわして、
他の感染症に感染してしまう可能性があるからです。

 

解熱剤を使用して熱が下がらなかった時は、
時間をおいて子供の様子を確認してから
病因に行くようにしましょう。

 

もちろん、痙攣をおこしたり
意識が無かったりした場合には、
直ちに病院につれて行きましょう。

 

ただし、嘔吐をしている時は、
嘔吐がおさまるのを待ってから
病院に連れて行くようにしましょうね。

 

川崎病と解熱剤

 

川崎病は、38度以上の高熱が
5日以上続くことが大きな特徴です。

 

時には40度以前後の高熱が続くこともあります。

 

この高熱には、一般に処方される
解熱剤はほとんど効かないことが多いです。

 

また、解熱剤で少し下がることがあっても、
夜になるとまた高熱に上がってしまいます。

 

解熱剤だけではなく、
抗生剤であっても効果はありません。

 

そのため、高熱を出している
子供はつらいし、親も
不安になってしまいます。

 

原因が分からずに高熱が続き、
解熱剤が効かない場合は川崎病を疑って、

 

他の症状が出ていないかを
注意してみるようにしましょう。

 

このように、川崎病は解熱剤が効かない病気です。

 

もし高熱が5日以上続いて、
なおかつ解熱剤を使用しても効果が
無い場合は、川崎病が疑われます。

 

川崎病は合併症が怖いので、
できるだけ早く治療を開始したい病気です。

 

すぐ、病院に連れて行くようにしてくださいね!

 

・・・というわけで、あなたもこのカテゴリーの
記事を読んで、川崎病の「薬」関係
について、学習しましょうね!

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