川崎病の原因はダニなの?

スポンサーリンク

ここでは、「川崎病の原因はダニなのか」についてお話します。

 

川崎病の原因について、
発見以来多くの研究者たちが

 

追究してきましたが、
いまだに特定できていません。

 

病気の引き金となる環境因子として、
これまでに30〜40のウイルスや細菌が
指摘されてきました。

 

その中に、「ダニ」も含まれています。

 

ここでは、川崎病の原因の候補とされた
ダニについて解説します。

 

川崎病発症までの仮説

 

現在のところ、発症までの流れは
次のように考えられています。

 

1 感染源が何らかの拍子に体内に入り、
  体内に感染する。

 

2 感染源に対して、
  アレルギー反応や免疫異常が起こる。

 

3 全身の血管に強い炎症が起こり
  川崎病を発症する。

 

この感染源として考えられるのが、
溶連菌、アレルゲン、カンジタ菌、
その他様々なウイルスや細菌です。

 

アレルギー説

 

川崎病患者の血液を調べたところ、
血中のアレルギー抗体が急激に増える
ことが確認されています。

 

アレルギーというのは、
アレルゲン(原因物質)が体内に入ったときに、

 

その原因物質を追い出そうと
体が過剰に防御反応をした状態を言います。

スポンサーリンク

一般的には、アレルギー症状とは、
アトピー性皮膚炎、ぜん息、鼻炎、
結膜炎などが挙げられます。

 

同様に、アレルギー反応が血管に起こり、
炎症を起こしたのだと、
川崎病の原因を考えたのです。

 

川崎病を引き起こすアレルゲンと考えられたのが、
ダニをはじめ、農薬、水銀、抗生物質、
合成洗剤、リケッチア、サンギス菌です。

 

1967年に初めて川崎病が報告され、
1979年には、ダニアレルギーの関与が
考えられた川崎病症例が報告されています。

 

その後も、ダニによってできた特異抗体が
川崎病患者から測定できた症例が
報告されましたが、

 

いずれにしても川崎病の原因と
断定するものではありません。

 

実は、川崎病発症には、
遺伝的なものが関係していると
考えられています。

 

川崎病に罹患しやすい体質、
重症化しやすい体質、
治療薬不応の体質などです。

 

これに環境因子が加わったときに
発症すると現在のところ考えられています。

 

川崎病は、原因が特定できない難病ですが、
効果的な治療薬があり、
後遺症はほとんど残りません。

 

川崎病の認知度が上がり、
適切な診断ができる医師が増えています。

 

患者数が年々増加しているのも、
そのためだと考える研究者もいます。

 

川崎病の原因が特定される日も
近いかもしれませんね。

スポンサーリンク