川崎病の原因は放射能なの?

スポンサーリンク

ここでは、「川崎病の原因は放射能なのか」についてお話します。

 

川崎病の原因は、
ウイルスや細菌による感染症や

 

アレルギー反応など憶測されていますが、
いまだ特定にはいたっていません。

 

さらに、3.11の東日本大震災後からは、
福島原発事故の放射能漏れによる
被ばくを原因と考える人も出てきました。

 

ここでは、川崎病の原因は放射能である
という考え方を紹介します。

 

3.11との関連性はあるのか?

 

近年川崎病患者は増加傾向で、
最新のデータである2013年、2014年の
2年間で過去最高記録を更新中です。

 

この傾向について、
川崎病研究の第一人者である
東邦大学の佐地勉医師は、

 

川崎病の認知度があがり、
正しい診断ができる医師が増えたためだ
と述べています。

 

6つの主要症状が揃わない不全型や不定形例の
川崎病も、多くの医師が診断できるよう
学会などで啓蒙活動が行われており、

 

そのおかげで川崎病が見逃される例も
以前に比べて少なくなっています。

 

しかし、一方で、近年の川崎病の患者数増加は、
2011年3月11日に起こった東日本大震災と
関連があると考える人も少なくありません。

 

地震の影響で福島第一原発が事故を起こし、
放射能漏れが起こりました。

 

東日本に飛散し、
放射性セシウムが体内に入り、
この低線量被ばくによって免疫が低下、

 

もしくはアレルギー反応が起き、
全身の血管炎である川崎病を
発症するという論理です。

スポンサーリンク

放射能を原因と考える人たちは、
政府の操作により、研究者たちが

 

川崎病と放射能とを関連付けることを
避けていると非難していますが、
今のところ明確な症例は報告されていません。

 

ただ、放射線の影響による甲状腺異常の患者が
福島県に突出しているのに比べて、
川崎病の罹患者が福島に多い訳ではありません。

 

「第23回川崎病全国調査成績」によると、
2013年は群馬、富山、

 

2014年は長野、岐阜、滋賀などが
罹患者が多いと報告されています。

 

チェルノブイリとの関連性はあるのか?

 

それでは、チェルノブイリの原発事故は
川崎病に影響しているのでしょうか。

 

時代をさかのぼって、
川崎病の罹患者のピークは、
1982年と1986年です。

 

この2年間だけが、
際立って多い数値になっています。

 

チェルノブイリの事故があったのは、
1986年4月です。

 

1987年はまたぐっと罹患者が減少し、
1990年代は低い数値を推移しているので、
あまり影響が見られないのかもしれません。

 

放射能の影響は、
今のところ明確ではありません。

 

ただ、3.11後の放射能の身体への影響は、
いたる所で指摘されています。

 

今後川崎病と放射能を専門的に
調査する研究者が現れたら、
関係性が明らかになるかもしれません。

スポンサーリンク