川崎病の原因は溶連菌なの?

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ここでは、「川崎病の原因は溶連菌なのか」についてお話します。

 

川崎病は、4歳以下の子供に多いとされている病気です。

 

全身の血管が炎症をおこしてしまう病気ですが、
原因はいまだに分かっていません。

 

しかし、昔から溶連菌との関係がある
と言われているのです。

 

そこで今回は、川崎病の原因は
溶連菌にあるのかどうかを紹介します。

 

川崎病の症状

 

川崎病はいまだに原因が不明なので、
他の病気のように

 

「菌がでたから○○病」

 

という診断はできません。

 

診断は、主に子供の症状から診断されるのです。

 

特徴的な症状としては、

 

・高熱が5日以上続く
・両目が充血する
・両手が赤く腫れ、2週間くらいすると指先の皮が剥ける

 

・のどと唇が真っ赤になり、いちご舌になる
・体中に様々な形の赤い発疹ができる
・首のリンパ節が腫れる

 

といったものが見られます。

 

川崎病の原因

 

川崎病 溶連菌 違い」で、ご紹介したように
これらの川崎病の症状は、
溶連菌感染症に似通っています。

 

そのため、溶連菌との関わりが
古くから言われてきたました。

 

最近になって、溶連菌そのものではなく
溶連菌の出す毒素「スーパー抗原」が
その原因ではないかという説が発表されています。

 

しかし、いまだに定説にはなっていません。

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原因はいまだに不明ではありますが、
その病態はかなり解明されてきています。

 

川崎病の本質は、全身の血管炎だと考えられているのです。

 

川崎病の病態

 

本質は全身の血管炎であるので、
皮膚に炎症を起こせば、赤いまだら模様ができます。

 

眼の血管が炎症を起こせば、赤く充血するのです。

 

川崎病の特徴的な症状は、
それぞれの部分の血管が炎症を起こして現われているのです。

 

一般に、炎症を起こした場合は、
安静にすることである程度自然に落ち着いていきます。

 

川崎病の血管炎も、
安静にすることで自然と落ち着いていきます。

 

しかし、唯一安静を保てない部分が、心臓なのです。
そのため、心臓に後遺症が残ってしまうのです。

 

心臓に栄養を届けている冠動脈は、
心臓の表面を取り巻いて常に動かされています。

 

安静が叶わないために、
血管の壁が著しく弱くなってしまうのです。

 

このように、川崎病の原因は
溶連菌にあると考えられてはいるものの、
まだ定説には至っていないのです。

 

しかし、原因不明のこの難病を研究する
研究チームが立ち上げられて、
現在も研究が進められています。

 

原因不明なのに身近になりつつあるこの病気。

 

一刻も早く原因が解明され、
治療法や予防法が確立されることを願います。

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