川崎病で発熱の原因とは?

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ここでは、「川崎病で発熱の原因」についてお話します。

 

川崎病は発熱や発疹、いちご舌のような
特徴的な症状が出る病気です。

 

年々その罹患者は増加し、
毎年1万5千人を超える患者数を記録しています。

 

患者のうち、4歳以下の乳幼児が8割を占め、
生後9〜11ヶ月が罹患のピークとなっています。

 

また、季節性も指摘されています。

 

統計から、秋以外の季節で患者数が増加します。

 

ところで、川崎病を発症する原因は
現在も明確になっていません。

 

ここでは、現時点で推測されている
川崎病の原因について、紹介します。

 

感染性の原因

 

川崎病の発熱や発疹などは、
全身の血管に何らかの要因によって
炎症が生じたことから起こっています。

 

川崎病に季節性があることや、
4歳以下の乳幼児が患者の大半を占めることから、
細菌やウイルスが原因であると考える説があります。

 

溶連菌などの細菌や、
ヘルペスなどのウイルスに感染することによって

 

毒素が産出され、不適切な免疫反応が出て、
血管に炎症を起こすという論理です。

 

最近では、中国から飛来した真菌(カンジタ菌)
を原因とする研究も報告されています。

 

以上のように、
川崎病の原因となる病原体は
いくつか報告されていますが、

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現在のところ、すべての
川崎病患者に共通する

 

細菌やウイルスは
まだ検出されていません。

 

非感染性の原因

 

ある病原体に感染したことによって
発症する病気ではない
という説もあります。

 

川崎病 原因 合成洗剤」でもお話したように、

 

例えば、家庭にある合成洗剤が原因である
という考え方が研究当初からありましたが、
いまだ明確な関係性は報告されていません。

 

他に、遺伝的要因も考えられています。

 

川崎病罹患者がアジア圏、特に日本で多い、
兄弟姉妹で罹患する傾向がある、

 

両親のいずれかに既往歴がある、
という統計があるからです。

 

現在のところ、川崎病が他者にうつると
いうことはあまり考えられていません。

 

入院しても隔離されることはなく、
院内感染も報告されていません。

 

ただ、同胞(兄弟姉妹)の罹患率が1.9%、
既往歴をもつ両親がいる割合は
1%だと報告されています。

 

これが遺伝に原因を求める理由です。

 

川崎病の年間患者数が増加傾向にあるのにも
かかわらず、原因が特定できていません。

 

他への感染に関しても不明なので、
手洗い、うがい、消毒などの予防が
効果的なのかもわかりません。

 

原因究明が急がれる病気ですが、
治療法はある程度確立されていて、

 

致命率は0.03%と低いので、
罹患しても落ち着いて医師の指示に従い、
適切な治療を受けましょう。

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