川崎病後インフルエンザワクチンは効くの?

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ここでは、「川崎病後インフルエンザワクチンは効くのか」についてお話します。

 

インフルエンザの流行期を迎える前に、
ワクチン接種を済ませておきたいものです。

 

大体11月ごろから
医療機関で予防接種が始まります。

 

それでは、川崎病にかかった場合、
治療後どのくらい経ってから
ワクチンを接種できるのでしょうか。

 

ここでは、川崎病罹患後の
インフルエンザワクチン接種の
タイミングについて解説します。

 

川崎病の治療法について

 

・アスピリン療法

 

症状が軽度の場合は解熱鎮痛消炎剤である
アスピリンの投与だけでも改善します。

 

ただ、アスピリンは、インフルエンザに罹患している、
あるいはインフルエンザ流行期には
用いることができません。

 

・免疫グロブリン(ガンマグロブリン)療法

 

現在、川崎病患者の9割が
免疫グロブリン療法を受けています。

 

免疫グロブリンは、
血液中にある免疫たんぱく質で、

 

感染症を引き起こす
様々なウイルスや細菌の抗体を含んでいます。

 

これを点滴によって体内に入れると、
炎症を急速に抑え、心筋梗塞の原因となる
冠動脈瘤ができるのを予防します。

 

免疫グロブリン療法で治癒した場合

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体内に投与された免疫グロブリンは、
毒素を中和する作用があり、
消失までに約6ヶ月間かかります。

 

生ワクチンは、生きた細菌やウイルスの
毒性を弱めたものなので、

 

血液中に免疫グロブリンが残っていると
中和してしまい、効果が発揮されません。

 

麻しん(はしか)・風しん、おたふくかぜ、
水痘(水ぼうそう)の生ワクチンの予防接種は
治療後半年経ってからにしてください。

 

それでは、インフルエンザのワクチンは
どうなのでしょうか。

 

インフルエンザのワクチンは
不活化ワクチンです。

 

不活化ワクチンは、細菌やウイルスの
毒性をなくしているので、
免疫グロブリンの影響を受けません。

 

したがって、治療後3ヶ月が経過すれば、
予防接種を受けることができます。

 

川崎病の罹患の時期によりますが、
11月や12月の時点で

 

川崎病治療後3ヶ月が経っていれば、
インフルエンザ予防接種は可能です。

 

麻しんの予防接種がまだの場合は、
治療後6ヶ月たった時点で最優先してください。

 

かかりつけ医に相談しながら
予防接種スケジュールを考えるとよいでしょう。

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