川崎病に感染源はあるの?

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ここでは、「川崎病に感染源はあるのか」についてお話します。

 

川崎病の感染源は特定されていません。

 

ここでは、現在のところ考えられている
感染源について紹介します。

 

川崎病の感染源とは

 

多くの研修者たちによって、
これまでに提起された感染源は
以下のものがあります。

 

・細菌

 

リケッチア
プロピオニバクテリウム
A群化膿連鎖球菌

 

ビリダンス群連鎖球菌
嫌気性プロピオン酸菌
黄色ブドウ球菌

 

グラム陰性球形微粒子
エルシニア(偽結核菌)

 

スーパー抗原性細菌毒素
クラミジア

 

・ウイルス

 

バルボウイルス
レトロウイルス
ロタウイルス

 

RSウイルス
EBウイルス
コロナウイルス

 

・感染症以外

 

カンジダ菌(中国から飛来)
合成洗剤

 

水銀
ダニ

 

それぞれ、環境因子に対する
アレルギー反応、あるいは免疫異常に
よって、川崎病が発症すると考えます。

 

様々な環境因子が報告されていますが、
すべての症例に共通した感染源というのは、
いまだ不明です。

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また、すべての患者に共通した感染源が
特定できないのは、

 

持って生まれた体質、
つまり遺伝子学的なものが
関与していると考えられています。

 

川崎病は感染するの?

 

川崎病 伝染」でもお話した通り、
川崎病は感染しません。

 

もし、インフルエンザやロタウイルスのように、
細菌やウイルス感染症なのであれば、
他者への感染が気になるところです。

 

今のところ、流行する年というのはなく、
2005年以来1万人超の患者数を
コンスタントに記録しています。

 

同胞例が1.9%で、兄弟姉妹での
発症率は高くありません。

 

1人の子供が川崎病になったからと
言って、他の兄弟姉妹も罹患する例は
極めて少ないと言えます。

 

また、両親のいずれかに
川崎病の既往歴があった

 

割合は1%で、遺伝的要素も
少ないと考えられます。

 

一方で、2015年に
徳島赤十字病院によって、

 

同一保育所で多発した川崎病症例が
報告されました。

 

1年半の間に、保育所の同じクラス11人のうち
4人が川崎病を罹患したというものです。

 

もし、4人が同じ感染源から発症したとすると、
クラス内に長期保菌者がいる、

 

あるいは、水銀やダニなどの環境因子と関連している
可能性が考えられる有用な症例としています。

 

以上のような症例を検証した上で、
感染源が特定されれば、

 

より効果的な予防法や治療法が開発され、
川崎病に苦しむ子供が減るのかもしれません。

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