川崎病の後遺症は成人になってもあるの?
ここでは、「川崎病の後遺症は成人になってもあるのか」についてお話します。
川崎病は、4歳以下の子供に
発症する原因不明の病気です。
全身の血管に炎症を起こすので、
体に様々な特徴的な症状があらわれます。
そんな川崎病は、完治してからも
その後遺症の検査を続けます。
しかし、この川崎病の後遺症は、
成人になっても現われることがあるのでしょうか?
そこで今回は、成人の川崎病の
後遺症について紹介します。
川崎病の後遺症の症状
川崎病の後遺症としては、
冠動脈流ができてしまうことが多いです。
冠状動脈瘤とは、心臓の周りにある
冠動脈に瘤ができてしまい、
血液の流れを悪くしてしまう症状です。
「川崎病 後遺症 大人」でもお話した通り、
血液の流れが悪くなることによって、
心臓の機能が低下してしまうのです。
機能が低下してしまうのを、「狭心症」と呼びます。
また、瘤が大きくなって血管をふさいでしまうと
「心筋梗塞」となってしまいます。
後遺症が残る確率
川崎病の後遺症として、
冠動脈瘤が残ってしまう確率としては、
約10%ほどと言われています。
一説には、子供の頃に川崎病になり、
後遺症として巨大な冠動脈瘤が発生してしまうと、
15年で70%が冠動脈に狭窄や
閉塞がみつかるといわれています。
この10%をどのように感じるかにもよりますが、
他の病気と比べた場合、高いといえるでしょう。
出来る限り早期発見をして、
後遺症が発生しないようにできると良いでしょう。
成人してから現われる後遺症
子供の時に川崎病にかかったのに、
治療や定期健診を受けなかった場合に、
後遺症が発生する可能性があります。
一度川崎病により、血管に炎症を起こしているので、
狭心症や心筋梗塞などのリスクは高まります。
また、高脂血症という冠動脈がつまってしまう
心疾患が現われることもあります。
すっかり川崎病であったことを忘れてしまった頃に、
不意に不調が現われるケースもあります。
川崎病を経験したことのある人は、
普段から注意しておくことが大切となるのです。
血流を良くするような
生活習慣を心がけるようにしましょう。
バランスのとれた食生活や
適度な運動を心がけると、
予防効果が高まるでしょう。
このように、大人になってからでも
川崎病の後遺症が現われることがあるのです。
一度川崎病になったことのある人は、
普段から注意していくようにしましょうね。
また、後遺症は病院で治療ができます。
異変を感じたらすぐに、
病院を受診するようにしましょう。