川崎病で後遺症なしのその後とは?

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ここでは、「川崎病で後遺症なしのその後」についてお話します。

 

川崎病は全身の血管に
強い炎症が起こる難病です。

 

川崎病の後遺症が残る割合は?

 

川崎病で最も恐れるのは、後遺症です。

 

川崎病の治療は、強い炎症を抑えるのが目的ですが、
もう1つ、血液をかたまりにくくして

 

冠動脈瘤などの心臓の後遺症を
残さないという大事な目的があります。

 

川崎病の原因は、いまだ不明ですが、
ガンマグロブリン

 

(免疫グロブリン)療法が効果的で、
大半が病後も問題なく過ごせます。

 

「第23回川崎病全国調査成績」という、
2013年、2014年の2年間の
データをまとめた報告があります。

 

これによると、
心臓に後遺症が残る割合は、2.6%です。

 

後遺症の種類は、

 

・冠動脈の拡大(1.48%)
・冠動脈瘤(0.81%)

 

・弁膜病変(0.27%)
・巨大瘤(0.20%)

 

・心筋梗塞(0.01%)

 

などです。

 

また、亡くなった例は2年間で8人
(男6人、女2人)で、
致命率は0.03%と、ごくわずかです。

 

したがって、川崎病の後遺症は
ほぼなしと考えてよいでしょう。

 

後遺症の不安があるのなら

 

川崎病は、入院時に炎症を抑え、
冠動脈瘤を残さない治療を行います。

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退院後も、アスピリンなどの治療薬を
2〜3ヶ月服用し続け、

 

2〜3週間に1回のペースで
医師の検診を受ける必要があります。

 

異常が見られないようになると、
半年〜1年に1度の定期検診となり、
徐々に検診がなくなっていきます。

 

調子が良いからと言って
自己判断で勝手に服薬をやめたり、

 

検診に行かなかったりすると、
後遺症が残ってしまい、

 

大人になったときに突然
心筋梗塞になるなどの危険性があります。

 

後遺症が気になる場合は、
内科や循環器内科を受診し、

 

心臓に障害がないか
検査をしてもらいましょう。

 

検査の内容は、血液検査、
心電図、レントゲンが一般的です。

 

場合によっては、
心臓超音波検査(心エコー)、

 

心臓(冠動脈)CT検査、
心臓カテーテル検査が加わります。

 

このうち、心臓カテーテル検査は
心臓や動脈に細い管(カテーテル)を挿入し、
心臓の圧や造影を行う検査です。

 

しかし、この検査は100%
安全な検査とは言えず、

 

亡くなる割合が
0.1〜0.3%だと言われてます。

 

不安な場合は、
医師とよく相談しましょう。

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