川崎病は治るの?

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ここでは、「川崎病は治るのか」についてお話します。

 

小さい子供が発症する病気のなかで、
注意すべき病気に「川崎病」があります。

 

原因不明の珍しい病気ですが、
近年発症者が増えている病気です。

 

この川崎病は、どのような治療を行って、
治るものなのかを知りたいはずです。

 

そこで今回は、川崎病は
治るのかどうかを紹介します。

 

川崎病の治療法

 

川崎病 入院 期間」でもお話したように、
川崎病の治療法の最大の目的は、
冠状動脈流を併発しないようにすることです。

 

そのためには、早急な治療が不可欠なのです。

 

原因が分かっていないので根本的な治療法はありませんが、
血管の炎症を鎮めて冠状動脈流などの
危険な合併症の発生を抑えることができます。

 

血管の炎症を鎮めるためには、出来るだけ早く

 

「免疫グロブリン」

 

と呼ばれる血液製剤を大量に投与する必要があります。

 

同時に抗炎症作用があり、
血液を固まりにくくする経口薬の

 

「アスピリン」

 

を服用し、冠状動脈流の発症を抑制します。

 

症状が軽ければ、アスピリンの服用だけで
炎症をやわらげることができますが、

 

免疫グロブリン製剤と平行して
投与される場合がほとんどです。

 

免疫グロブリン製剤も効かないほどの
重症ケースでは、ステロイドの投与や
血漿交換療法などが行われます。

 

川崎病の治療期間

 

免疫グロブリン製剤は、
点滴投与をしなければならないものです。

 

そのため、最低でも1〜2週間は入院が必要です。

 

血管の炎症が治まったら
冠状動脈流を起こしていないかを、
超音波検査などで確認します。

 

場合によっては継続的な治療と検査を行う必要があり、
1ヶ月以上の長期入院となることもあります。

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血管の炎症が治まって、
冠状動脈流ができていなければ退院となります。

 

ただし、その後1ヶ月ほどは
アスピリンの服用を継続します。

 

そして、年に1回は心臓の検査を受けて、
冠状動脈流を起こしていないかをチェックします。

 

もし検査で冠状動脈流が
できていることがわかった場合は、

 

再度入院をして、アスピリンを
投与しながら経過観察となります。

 

冠状動脈流ができていると、
突然心筋梗塞を起こす可能性があります。

 

場合によっては、冠状動脈の
バイパス手術などの
外科手術が必要となることもあるのです。

 

川崎病の治癒

 

現在は、川崎病に対する治療法が進歩しているため、
冠状動脈流になる可能性は低くなってきています。

 

冠状動脈流ができていなければ、
治療後の経過は良好で
日常生活に特別な制限はありません。

 

ただし、治療後に冠状動脈流ができる可能性も、
川崎病が再発する可能性も
「ゼロ」ではありません。

 

しばらくの間は、子供の様子を
よく観察する必要があるのです。

 

医師から問題ないと診断されるまでは、
きちんと定期的な検査は受けるようにしましょうね。

 

川崎病は、早期に治療を
始めるほうが効果が高くなります。

 

子供の様子が少しでもおかしいと感じたときは、
迷わず早めに病院を受診するようにしましょう。

 

このように、川崎病は完全に
治るまで少し時間のかかる病気なのです。

 

しかし、冠状動脈流ができてしまったり、
川崎病が再発してしまったりしては大変です。

 

きちんと検査を受けるようにしましょうね。

 

・・・というわけで、あなたもこのカテゴリーの
記事を読んで、川崎病の「治療」関係
について、学習しましょうね!

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