川崎病の症状は感染するの?

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ここでは、「川崎病の症状は感染するのか」についてお話します。

 

川崎病は、時に流行したり
同じ地域で発症したりする事が多い病気です。

 

そんな川崎病に、わが子がかかってしまったり、
近くで川崎病を発症した子がいたりすると、

 

「感染するのではないか?」

 

と不安になってしまいますよね。

 

本当に川崎病は、人に感染する病気なのでしょうか。

 

また、感染するとしたら、
どのような症状が出るのでしょうか。

 

そこで今回は、川崎病の症状と
感染について紹介します。

 

感染はしない

 

川崎病は、しばしば流行を繰り返してきた病気です。

 

しかし、「川崎病 症状 うつる」でもお話したように、
ウイルスや細菌ではないので、
基本は感染しないと考えられています。

 

実際に、同じ空間にいたからといって発症した、
ということは無いのです。

 

とは言っても、流行することがある病気。

 

「地域性もある」

 

とも考えられています。

 

原因としては、いまだに不明なのが現状なのです。

 

川崎病の現状

 

川崎病は、全身の血管に炎症が起こる病気です。

 

その病名から、川崎氏で起こった公害病による
喘息や気管支炎と考えられることが、
よくあるパターンですが、全く別の病気です。

 

1967年に、医師である川崎氏が発見した

 

「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」

 

のことを指します。

 

原因はいまだに解明されておらず、
医療の進歩がめざましい現代でも、
国内でますます患者数が増えています。

 

この病気の怖い点に、発症すると「冠動脈瘤」
という心臓の重篤な後遺症を
残すことがあるということです。

 

血管の炎症が進むことで、
冠動脈の血管壁に強い負担がかかってしまい、
その部分に瘤ができやすくなります。

 

瘤が巨大化すると、心臓に栄養を送る役割の
冠動脈が詰まって、心臓が大ダメージを受けてしまうのです。

 

冠動脈瘤の後遺症が残ってしまう
可能性はまれではありますが、
注意して治療を進めていくことが必要となるのです。

 

川崎病にかかりやすい子供の特徴と予防

 

川崎病は、感染症ではありません。

 

しかしどうして、かかってしまうことがあるのか?
というと、川崎病にかかりやすいタイプ
というものがあるのです。

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川崎病にかかりやすい子供の特徴は、

 

1. 4歳未満児
2. 男児

 

3. 遺伝
4. 日本人

 

という特徴があります。

 

日本人の男児に多く見られ、
血縁者に川崎病を発症したことのある人がいる場合は、
注意して子供の様子を見ていくことが大切です。

 

残念ながら川崎病には、
予防する薬や治療法は見つかっていません。

 

ですから、親である私たちが先回りして
発症を予測したり回避したりすることは難しいです。

 

また、ブドウ球菌、ガンジダ菌、溶連菌などの
細菌に感染した後に発症しやすいことが分かっていますが、
これらの菌は比較的感染しやすくワクチンもありません。

 

そのため、仮に感染するとしても、
完全に予防することができないのです。

 

川崎病から子供を守る方法としては、
子供に川崎病の徴候である症状が見られた時に、
すぐ受診をして適切な治療を受けさせることしかないのです。

 

初期症状は風邪に良く似た、以下のような症状、

 

・発熱
・鼻水や咳
・下痢

 

・食欲不振
・不機嫌

 

などがみられます。

 

この時点では川崎病を疑うことは困難ですが、
続いて高熱や川崎病特有の症状が出てきます。

 

以下の症状は、川崎病の判断基準となっている特長的な症状です。

 

・5日以上続く高熱
・発疹

 

・両目が赤くなる
・唇が赤くなる、イチゴ舌

 

・手足が腫れる、手のひらや足底が赤くなる、解熱後皮膚がむける
・片側の首のリンパが腫れる

 

この6つの症状のうち5つ該当すれば、
川崎病と診断されます。

 

これらの特徴的な症状が見られたら、
すぐに小児科を受診するようにしましょうね。

 

このように、川崎病は感染する病気ではありません。

 

しかし、様々な原因や要因が考えられています。

 

もし自分の子供が、川崎病にかかりやすい
タイプではないかと感じるのなら、
子供の体調の異変に敏感に気づくようにしましょうね。

 

川崎病は、冠動脈瘤さえ併発しなければ
良好な予後を得やすい病気です。

 

早期発見、早期治療をして
乗り越えていきましょうね!

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