川崎病は退院後も微熱が続くの?

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ここでは、「川崎病は退院後も微熱が続くのか」についてお話します。

 

川崎病に罹患すると、入院治療を受け、
炎症の陰性化が確認できたら、退院となります。

 

ところが、一度解熱したのに
退院後再び発熱し、
微熱が続くことがあります。

 

ここでは、退院後に続く微熱について説明します。

 

川崎病における発熱の原因

 

そもそも川崎病に罹患した際の
発熱の原因は何なのでしょうか。

 

すでに「川崎病 発熱 原因」でお話しましたが、
川崎病の原因は、今のところ特定されていません。

 

細菌やウイルスに感染したために、
全身の血管に炎症が起こっているのではないか
と推測されています。

 

いろいろな種類のウイルスの抗体をもつ
ガンマグロブリン製剤を
治療に使うのもそのためです。

 

炎症が全身の血管に及ぶので、
発熱が5日以上続いたり、

 

手足が真っ赤に腫れあがったり、
川崎病の炎症の程度は高いと言えます。

 

したがって、入院治療によって
一見炎症の程度の陰性化が確認されても、

 

血液中の炎症は完全には鎮静化しておらず、
くすぶっている状態であることもまれにあるのです。

 

退院後もアスピリン(解熱鎮痛消炎剤)の
服用を2〜3ヶ月続けますが、
用量としては入院時よりも減ります。

 

炎症を抑えるものの力が弱くなったので、
くすぶっていた火種が再燃してしまい、
微熱が生じるのです。

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治療薬の副作用が微熱の原因かも

 

川崎病患者の9割近くが
ガンマグロブリン(免疫グロブリン)を投与され、
併せてアスピリンも服用します。

 

実は、これらの治療薬の副作用として、
発熱する場合があります。

 

他にも、発疹、かゆみ、むくみ、吐き気、
嘔吐、肝機能障害などが指摘されています。

 

病状によりますが、
治療薬の投与は、比較的用量が多く、
長期間にわたります。

 

微熱が続くと受診、再入院が
必要な場合があります。

 

医師と相談して、
ガンマグロブリンの再投与は避け、

 

アスピリンだけ投与してもらうなど
副作用も考慮に入れた治療を受けましょう。

 

「第22回関東川崎病研究会レポート」には
退院後微熱が続き、再入院治療の上、

 

第51病日まで治療を有した
3ヶ月男児の例が報告されています。

 

川崎病は、炎症がなかなか鎮静化しなかったり、
冠動脈瘤などの後遺症が残ったりする難病です。

 

退院後に微熱が続くようであれば、
早めに受診してください。

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