川崎病の退院後旅行はいつから行けるの?

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ここでは、「川崎病の退院後旅行はいつから行けるのか」についてお話します。

 

子供を連れて旅行を計画していたのに、
川崎病にかかってしまった…。

 

川崎病での退院後に、
遠出の予定が入ってしまった…。

 

などの状況になった時に、
病後の子供を連れて旅行に行っても
良いものかと悩むのではないでしょうか。

 

そこで今回は、川崎病の退院後
どのくらいから旅行は大丈夫なのかを紹介します。

 

心臓の後遺症がない

 

川崎病 後遺症 確率」で、お話した通り、
川崎病は、冠動脈に後遺症が
残る可能性のある病気です。

 

心臓は、1日に焼く10万回も
収縮と拡張を繰り返して、
全身に血液を送り出しています。

 

冠動脈とは、この心臓を動かす筋肉に、
酸素やエネルギーを供給する血管で、
心臓のポンプ活動に欠かせない場所なのです。

 

川崎病は、全身の血管に炎症が起きるのですが、
この冠動脈に炎症が起きた場合には「冠動脈瘤」
というコブができてしまうことがあるのです。

 

コブができると、心臓への血流が悪化したり、
血管が詰まったりしてしまい、
心筋梗塞や突然亡くなる危険性が高まります。

 

川崎病が完治して退院したとしても、
この冠動脈瘤ができてしまわないかは、
慎重にみていきます。

 

もしできてしまった場合には、
再度入院して治療が必要となるのです。

 

川崎病の退院後に旅行に行く場合は、
この冠動脈瘤などの後遺症がないこと
が第一条件となるのです。

 

病み上がりなので、避けた方が良い

 

川崎病は、高熱が続くなどの症状があり、
まだ体が小さく体力のない
子供にとっては大変な病気です。

 

治療中は、一生懸命病気と闘っているのです。

 

退院後は、基本的に普通の生活を
送ってよいとされていますが、

 

できればゆっくりと過ごして、
体力を回復できると良いのです。

 

また、しばらくはアスピリンの服用が続きます。

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もしインフルエンザなどの
感染症にかかってしまうと、
脳炎を起こしてしまう危険性もあります。

 

そのため、感染症にかからないためにも、
できるだけ人の集まるような場所には
連れて行かないほうが良いでしょう。

 

アスピリンの副作用によって、
少しのことでも内出血しやすくなってもいます。

 

このような理由によって、
旅行は退院後であっても、
病み上がりの時期なので
しばらくは控えたほうが良いのです。

 

主治医に相談

 

退院後1ヶ月くらいで、最初の定期検査があります。

 

心電図や心臓のエコーで、
冠動脈に異常がないかを確認します。

 

その後1年間は、
数ヶ月に1度定期的に検査を行うのです。

 

もし退院後に旅行に行きたいと考えているのであれば、
最初の定期検査までは待ちましょう。

 

最初の検査で異常がなく、
きちんと主治医の先生に相談をして大丈夫だろう、

 

ということであれば、
旅行に行っても良いのではないでしょうか。

 

しかし万が一何かあった場合には、
きちんと対処できるように準備は必要です。

 

旅先で高熱が出てしまったなど、
子供に異常が出た時にすぐに
駆け込める病院を調べておいたり、

 

緊急の場合はどのようにすればよいかを
決めておいたりしましょう。

 

このように、川崎病の退院後には
旅行はできれば控えたほうが良いのです。

 

特に最初の定期検査があるまでの
1ヶ月間は、安静に過ごしましょう。

 

いくら退院後は普段の生活を送ってもかまわない、
とされていても子供の体力が
追いつかないこともあります。

 

また、子供は基本的に少しの不調でも
元気で遊ぶので、不調を見落としてしまいがちです。

 

可愛いわが子のために、親としてできること、
今何をしてあげるべきなのかということを、
考えられると良いのではないでしょうか?

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