川崎病の治療経過とは?

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ここでは、「川崎病の治療経過」についてお話します。

 

川崎病は、4歳以下の子供に多く見られる病気です。

 

全身の血管が炎症を起こす
病気なのですが、原因は不明の難病です。

 

この川崎病に罹ってしまった場合、
どのような治療の経過をたどるのかを知っていますか?

 

特に4歳までの子供をお持ちの親御さんは、
気になるところではないでしょうか。

 

そこで今回は、川崎病の
治療の経過について紹介します。

 

ガンマグロブリン療法(免疫グロブリン療法)

 

川崎病の治療法のうち、現時点で一番効果的とされるのが

 

「ガンマグロブリン療法」

 

です。

 

現在の患者さんの95%以上の人が、

 

「静注用免疫グロブリン製剤」

 

による治療を受けています。

 

これは、点滴により静脈内に免疫グロブリン製剤を
投与することで、全身の炎症を抑えて、
冠動脈瘤が形成されるのを防ぐというものです。

 

1回に投与する免疫グロブリンの量や
投与日数は様々ですが、通常は1〜2日を
かけてゆっくりと投与していきます。

 

しかし一定の割合で免疫グロブリンが
効かない患者が存在しています。

 

そのような患者は、再度発熱をしてしまったり、
合併症をおこしやすくなったりします。

 

現在このような患者に対しての
新しい治療法の研究が進められています。

 

アスピリン療法

 

アスピリン療法は、最も歴史の深い川崎病の治療法です。

 

これは、炎症を抑えて血栓の形成を防ぐために、
血液を固まりにくくする

 

「アスピリン」

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を服用するというものです。

 

軽症の場合は、このアスピリン療法だけで
症状がよくなることがあります。

 

しかし、ほとんどの場合は
ガンマグロブリン療法と併用して用いられています。

 

これらの治療を行うために、
約1週間の入院をして治療をします。

 

しかし、再び熱が出てしまった場合などは、
入院は10日間ほどとなります。

 

退院後

 

合併症などが起こらず、
順調に回復をして退院できたとしても、
その後2〜3ヶ月は継続して薬を内服します。

 

この退院後2〜3ヶ月の間を、

 

「回復期・遠隔期」

 

と呼びます。

 

そして、2〜3週間に一度は
外来で変わった様子がないか
検査をする必要があるのです。

 

その後は半年〜1年に一度の定期健診のみとなります。

 

後遺症などがなければ、
運動も制限なく行うことができるようになります。

 

多くの子供は、退院から2〜3ヶ月を
過ぎた頃から運動を再開しています。

 

このように、川崎病の治療の経過は進んでいくのです。

 

入院治療はもちろんですが、
退院後も継続して検査が必要となります。

 

元気に回復した子供をみると、

 

「もう検査は必要ないのでは?」

 

と感じるかもしれません。

 

しかし、きちんと経過をみて行かないと、
大人になってから後遺症が
あらわれることもあるのです。

 

親として、医師が大丈夫というまでは
きちんと検査を受けられるようにしていきましょうね。

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