川崎病の割合とは?

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ここでは、「川崎病の割合」についてお話します。

 

実は、川崎病の年間患者数は
年々増加傾向にあることをご存知ですか?

 

ここでは、統計を参考に、
川崎病に罹患する子供の割合をお話します。

 

罹患者数の最高記録を更新中

 

自治医科大学公衆衛生学教室(中村好一教授ら)
によって、川崎病の患者数は、
2年ごとに調査されています。

 

2015年9月発表の
「第23回川崎病全国調査成績」
のデータを紹介します。

 

川崎病の年間患者数は、
1982年の1万5519人が最高でした。

 

それ以降は、5000人台まで
減少していましたが、

 

2005年から再び
1万人を超えるようになりました。

 

さらに、患者数は年々増加傾向にあり、
2013年は1万5696人、

 

2014年は1万5979人と、
2年連続で1982年の記録を上回りました。

 

川崎病にかかった患者の大半が4歳未満です。

 

4歳未満の罹患率は、10万人につき

 

2013年は302人、
2014年は308人です。

 

つまり、4歳未満の子供のうち、
1000人に3人が
川崎病にかかったとういうことになります。

 

なお、2014年の10万対罹患率は
過去最高値でした。

 

年齢別の罹患率を見ると、
月齢9〜11ヶ月の子供が
最も多い値となりました。

 

患者数の男女比は、男児が女児の1.5倍です。

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男児の方が、女児よりも
やや川崎病にかかりやすい
ということになります。

 

どの季節にかかりやすいのか?

 

川崎病の患者数は、
季節とともに多少変動します。

 

過去14年間の月別患者数のデータによると、

 

最も少ないのは秋(9〜10月)で、
春から夏にかけて増加する傾向が見られます。

 

2013年と2014年に関しては、
1月にピークを迎え、史上最高値を更新し、
秋以外の季節で患者数が多かったのです。

 

重症度

 

川崎病の重篤な症状として、
心臓に冠動脈瘤ができ、

 

そのことによって子供でも
心筋梗塞を起こしてしまう場合があります。

 

初診の段階で心臓に
異常が見られたのは、4.2%です。

 

川崎病の治療として、92.6%の患者が
免疫グロブリン療法を受けています。

 

2013年と2014年の2年間で
8人(男6人、女2人)が亡くなっています。

 

致命率は0.03%で、
川崎病によって亡くなるのは、
100人に1人以下です。

 

いかがだったでしょうか。

 

意外に知られていませんが、
川崎病の罹患者は年々増えています。

 

原因の不明な病気ですが、
治療法は確立されています。

 

川崎病に特徴的な症状が見られたら、
早めに受診しましょう。

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