川崎病は予防接種が原因なの?

スポンサーリンク

ここでは、「川崎病は予防接種が原因なのか」についてお話します。

 

川崎病の原因は、
ウイルスや細菌に感染することによって、

 

免疫異常やアレルギー反応が起こるためなど、
推測されていますが、いまだに確固たる原因は
つかめていません。

 

ここでは、川崎病発症は、
予防接種が原因とする考え方を紹介します。

 

インフルエンザワクチンとの関連

 

新潟県の病院における、
インフルエンザワクチンを接種後に

 

川崎病に罹患した患者の1例が
報告されています。

 

2歳の女児は、2回目の予防接種から
8日後に発熱し、その後、目の充血、

 

口唇の赤い腫れ、首のリンパ節の腫れ、
体や手足の紅斑が現れ、川崎病と診断されました。

 

インフルエンザワクチンは様々なタイプの血管炎を
引き起こすことがすでに報告されていて、

 

これと同様に、ワクチン接種によって免疫異常が起こり、
川崎病の発症につながった可能性があるというのが、
主治医の見解です。

 

また、インフルエンザワクチンの防腐剤として
添加されている「チメロサール」という水銀を

 

含む成分が、川崎病の原因となっているのではないか
という指摘もあります。

 

ただ、水銀と川崎病との関連を裏付けるケースは
今のところ報告されておらず、関係性は不明です。

 

チメロサールは、重大な
健康被害が報告されていませんが、

 

添加はこの好ましくないと考えられ、
最近ではチメロサールフリーの
ワクチンが増えてきています。

 

インフルエンザワクチンに関しては、
現在のところ、チメロサールフリーの
ものは製造されていません。

スポンサーリンク

しかし、チメロサールの含有量は、
WHO基準を上回らず、
体内への蓄積は少ないと考えられています。

 

ロタウイルスワクチンとの関連

 

ノロウイルスと並び、
乳幼児がよくかかる胃腸炎に、
ロタウイルス感染症があります。

 

ノロは冬期に流行り、
春先にロタが流行る傾向にあります。

 

激しい下痢や嘔吐を伴い、
「白い便が出る」のが特徴です。

 

ロタというのは、「車輪」を意味し、
車輪が回っていくように次から次へと
感染していく強い感染力を持っています。

 

入院治療が必要となるほど重症化する場合
もあり、日本では任意の予防接種として

 

ロタウイルスワクチンも5年ほど前から
加えられています。

 

初回接種は、生後14週6日までに
行うことが推奨されています。

 

このロタウイルスワクチンに関して、
接種後1歳までに川崎病を発症した例が
4例ほどアメリカで報告されています。

 

予防接種と川崎病との関連は
明確ではありません。

 

ただ、言えることは、
予防接種後に川崎病を発症するのは
極めてまれな例であり、

 

乳幼児はインフルエンザや
ロタに感染する方が
可能性としては高いということです。

 

インフルエンザは重症化すると
脳症にまで発展する感染症です。

 

予防接種で極力感染を
抑える方が賢明です。

スポンサーリンク