川崎病と溶連菌の違いとは?

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ここでは、「川崎病と溶連菌の違い」についてお話します。

 

川崎病と溶連菌感染症は、症状が良く似ていて、
しばしば比較されます。

 

ここでは、その違いについて紹介します。

 

似ている症状とは

 

川崎病と酷似しているとされるのは、

 

「A群溶血性レンサ球菌」

 

通称「溶連菌」感染による症状です。

 

特に、溶連菌感染症の重篤症状である
猩紅熱(しょうこうねつ)と、以下の点で類似しています。

 

・発熱

 

38〜39度の高熱が数日間続きます。

 

・いちご舌

 

のどが真っ赤になり、舌にまるでいちごの肌のような
ブツブツができます。

 

・発疹

 

手足を中心に発疹があらわれ、のちに
手の平や足の裏の皮がむけます。

 

川崎病特有の症状とは

 

溶連菌は細菌検査によって、陰性か陽性かを
簡単に見極めることができます。

 

加えて、川崎病には溶連菌の猩紅熱には見られない
以下の症状が特徴的です。

 

・体に赤いまだら模様ができる
・目が充血する
・首のリンパ節が腫れる

 

川崎病は、多く研究されているものの、
原因が特定できていない、まだまだ謎の多い病気です。

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ただ、最近の研究により、
全身の血管炎と考えるのが主流です。

 

つまり、皮膚の血管に炎症が起きると
まだら模様や発疹ができ、
目の血管に炎症が起きると充血するのです。

 

川崎病によって亡くなる原因は、
心筋梗塞を起こしたことによるものです。

 

心筋梗塞は、心臓の表面を取り巻く冠動脈に
炎症が起きたことが発端となっています。

 

血管の炎症は、炎症の起きた
部分を休ませることで解消します。

 

しかし、心臓は常に動き、
冠動脈は休むことはできず、
血管の壁が弱くなってしまいます。

 

壁が弱くなると、中を通る血液の圧力に負けて、
どんどん膨らんでいきます。

 

膨らみが冠動脈瘤になり、そこに血液がたまり、
次第に血栓になるというわけです。

 

早期発見が重症化を防ぐ!

 

川崎病にかかった場合、2割の患者に
冠動脈瘤による、心障害が残る可能性があります。

 

その中で死に至るような重篤なケースは1%以下です。

 

重症化しないためには、
できるだけ早いうちに治療を始め、
冠動脈瘤ができるのを防ぐのが1番です。

 

近年は血管の炎症を強力に
抑える治療法が開発され、効果を出しています。

 

川崎病か溶連菌か悩む前に、
発熱、いちご舌、発疹があれば、
できるだけ早く受診しましょう。

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