川崎病で2回目とは?

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ここでは、「川崎病で2回目」についてお話します。

 

川崎病は、全身の血管が炎症を起こす病気で、
4歳以下の子供に多くみられます。

 

診断されるとすぐに治療が開始され、
冠動脈瘤ができないように治療が進められていきます。

 

入院治療を経て回復し退院する際には、
普通の生活を送っても良いとされています。

 

川崎病を患った子供も、
その親も、治療の間はとてもつらいでしょう。

 

「もう二度とこのような病気にはかかりたくない」

 

と感じるはずです。

 

しかし、川崎病は再発することがあるのです。

 

そこで今回は、川崎病の2回目について紹介します。

 

2回目の川崎病の兆候

 

2回目の兆候として、「咳」があげられます。

 

普段の生活を送っている中で子供が咳をすると、
まず

 

「風邪かな?」

 

と疑いますよね。

 

病院に連れて行っても、喉が赤ければ
風邪という診断のことも多いようです。

 

しかしその後、微熱から始まって高熱が続き、
川崎病の症状が現われて、子供自身つらくなっていくのです。

 

ただの風邪程度の症状も、
もしかすると川崎病の兆候かもしれません。

 

2回目の方が重症化しやすい

 

川崎病は、再発すると
1回目の時よりも重症化することが多いです。

 

2度目の川崎病は、

 

「ハイリスク型の川崎病」

 

と呼ばれます。

 

冠動脈に瘤ができやすいとされていて、
ステロイド治療も同時進行していくことが多いです。

 

治療としては、ガンマグロブリンを投薬します。

 

抗生物質では下がらなかった熱も、
この治療によって解熱します。

 

ガンマグロブリン投薬が終了すると、
ステロイド点滴が行われます。

 

しかし、その後一度下がった熱が再熱することが多いです。

 

川崎病の再熱の症状が出るのです。

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こうなると、2度目のガンマグロブリン投薬を開始します。

 

病院によっては、ガンマグロブリン治療は
2回までとされているところもあります。

 

2回目の投薬が終わってもまだ熱がある場合は、
他の治療が必要となります。

 

場合によっては大学病院などに転院することになります。

 

また、熱以外の症状も
2回目のほうが重症化しやすいです。

 

顔や手足の腫れも、
1回目の時よりもひどくなることが多いです。

 

再発しやすい時期と注意点

 

川崎病の再発率は、全体の約3%にみられ、
2回以上の再発もあると言われています。

 

川崎病 再発 年齢」でもお話したように、
再発する時期は、約半数が1年以内です。

 

ただし、成人になってから
再発することもあるので注意が必要です。

 

その場合の症状の多くは、
突然の激しい胸の痛みなど、
心臓発作を起こすケースとなります。

 

また、心筋梗塞を起こすまで無症状のことが多いです。

 

治療後に、炎症が完全に治まり
冠動脈瘤が無い場合には心配いりません。

 

一方で冠動脈瘤ができた場合、
瘤の大きさが直径4ミリ以下の場合は、
1年ほどで自然に消えてしまうことがあります。

 

しかし4ミリ以上、特に8ミリ以上の
大きな動脈瘤が残った場合には、

 

元気に過ごしながらも無症状のまま、
突然心筋梗塞を起こすことがあるのです。

 

後遺症のある人が、治療を中断して成人になり、
突然心臓発作を起こすケースが多く見られます。

 

これは、後遺症があると分かっていながら、
症状がないからと自己判断で治療を
中断してしまった代償なのです。

 

冠動脈の状態は、成長とともに変化して、
心臓障害のリスクが高くなることがあります。

 

症状がなくても、きちんと定期的な
検査や治療の継続をしていきましょうね。

 

このように、2回目の川崎病は、
1回目の時よりも重症化することが多いのです。

 

必ず再発するわけではありませんが、
完治から1年は特に、再発の確率が高くなっています。

 

子供の異変にすぐ気づけるように様子を見ていくとともに、
きちんと定期的に検査をしたり、
治療を継続していったりしましょうね。

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