川崎病で血液検査の結果とは?

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ここでは、「川崎病で血液検査の結果」についてお話します。

 

乳幼児にみられる、熱が長引くなどの症状がでる川崎病。

 

病因で川崎病の疑いがあるとされた時に、
血液検査を行います。

 

しかし、血液検査を行っても、
素人の私たちでは結果が出ても
ピンとこないことが多いですよね。

 

川崎病の血液検査では、
どのような数値を見て診断をするのでしょうか。

 

そこで今回は、川崎病の血液検査での
結果について紹介します。

 

CPRの数値

 

川崎病が発症した場合、
血液検査ではCPRという値が高くなります。

 

CPRとは、血液中に含まれる

 

「C反応性たんぱく」

 

の含有量のことです。

 

C反応性たんぱくは、人体内で炎症性の刺激や
細胞の破壊が生じた場合、
急激に増加するたんぱく質成分です。

 

このように、症状に反応して増加する物質のことを

 

「急性相反応性物質」

 

と呼びます。

 

基準値の範囲は、

 

・基準値…0.3mg/dl以下

 

・軽い炎症範囲…0.4〜0.9mg/dl

 

・中度の炎症範囲…1.0〜2.0mg/dl

 

・中度以上の炎症範囲…2.0〜15.0mg/dl

 

・重大な疾患の発症の可能性が検討される範囲…15.0〜20.0mg/dl

 

とされています。

 

川崎病の場合は、CPRの数値が15.0以上の

 

「異常に高い数値」

 

となります。

 

川崎病での白血球の数

 

白血球は血液の成分の1つで、
体内へ異物が侵入した時に、
体を守る働きをしてくれるものです。

 

細菌などの異物が体内に入ると、
白血球は数を増やして異物に対して対抗していくのです。

 

そのため、細菌感染した場合は白血球の数が増えるので、
血液中の白血球の数を調べることで、
病気や感染症の有無を確認できます。

 

通常の白血球の数は、成人で
3300〜9000と言われています。

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新生児や幼児はこれよりも多くなる上に、
個人差も大きいです。

 

正常値というのが分かりにくいですが、
0〜3歳での正常上限として
13000くらいまでと言われています。

 

血液検査で白血球の数が多い場合には、
医師は様々な病気の可能性を考えます。

 

もちろん川崎病にかかった場合も、
この白血球の数が増えます。

 

白血球の数値以外にも、
様々な数値や症状を総合して、
川崎病だと診断するのです。

 

川崎病の治療中の血液検査

 

川崎病と診断されると、
速やかに治療が開始されます。

 

治療は、一般的にガンマグロブリン投薬
によるものが主流とされています。

 

また、アスピリンの服用も
従来の治療法として併用されることが多いです。

 

治療を進めながらも、血液検査は行われます。

 

血液検査によって、
様々な数値の変化をみていくのです。

 

ガンマグロブリン投薬のあとの
CPRの数値は、最初の数値より下がることが多いです。

 

しかし、ASTという数値が上がる場合があります。

 

ASTとは、

 

「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」

 

の略で、数値が高いと肝臓障害が
起きている可能性を示す数値です。

 

何故このASTの数値が上がってしまうのかというと、
アスピリンが肝機能に影響を
与えてしまうことが考えられます。

 

ちなみにアスピリンによって
肝機能に障害が出ることは、よくあります。

 

この場合には、薬を変えることを検討していきます。

 

このように、川崎病での血液検査の
結果から分かることは様々です。

 

もし検査をした時は、結果のCPRの数値や
白血球の数値を気をつけてみると
良いのではないでしょうか。

 

そして、診断してくれる医師を信じて、
少しでも早く回復できるようにしましょうね。

 

・・・というわけで、あなたもこのカテゴリーの
記事を読んで、川崎病の「血液検査」関係
について、学習しましょうね!

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