川崎病でフロベンの効果とは?

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ここでは、「川崎病でフロベンの効果」についてお話します。

 

幼児の川崎病の治療薬として
アスピリンが投与されるのが一般的です。

 

ただし、状況によって使用できない場合があります。

 

その際、

 

「フロベン」

 

という薬剤投与になります。

 

アスピリンとの違いや、
その効果についてお話します。

 

アスピリンが投与できない状況とは?

 

川崎病は主たる原因が不明なため、
発熱や炎症をしずめる対症療法になります。

 

そこで使うのが、解熱鎮痛消炎剤のアスピリンです。

 

一般的な発熱や頭痛、筋肉の痛みなどに
使用しますが、
川崎病患者への効能も認められています。

 

抗炎症作用とともに、血小板の働きを
抑えて血を固まりにくくする
抗血小板作用を併せ持っているからです。

 

したがって、川崎病にともなう
冠動脈瘤などの心障害の予防、
あるいは後遺症改善に適応します。

 

ただし、以下の2点の場合には用いることができません。

 

・副作用が強く出た場合

 

解熱鎮痛消炎剤は、副作用として
胃腸障害を起こしやすいですが、
特に肝機能異常が見られたら、使用をやめます。

 

また、ぜん息症状が見られる場合も適しません。

 

・ウイルス性疾患流行期

 

インフルエンザに罹患している場合は
インフルエンザ脳症との関連から投与はできません。

 

また、水痘(水ぼうそう)の
場合も投与しないことが原則です。

 

罹患していなくても、流行期には
投与を避ける場合もあります。

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フロベンとは?

 

フロベン(フルルビプロフェン)は、
アスピリンと比べて効果は弱いものの、
比較的副作用が少ない解熱鎮痛消炎剤です。

 

特に、アスピリンよりも肝機能に対する
負担が少ないというデータがあるので、代用されます。

 

炎症や発熱を引き起こす

 

「プロスタグランジン」

 

という物質を抑える働きがあります。

 

川崎病は、全身の血管炎なので、
各所に起こった炎症をしずめる効果があります。

 

ただし、アスピリンのように
薬剤自体には血液を固める
抗血小板作用はありません。

 

しかし、最近の研究で、
経口剤だけでなく貼付剤を併用する

 

投与法によって抗血小板作用が
期待できるという結果が出ています。

 

投与期間は、冠動脈の異常が
見られない場合は、1ヶ月間です。

 

冠動脈瘤などの病変がある場合は、
それよりも長期間の投与になります。

 

一般的に、川崎病にはアスピリン治療法と聞くが、

 

「フロベンが投与された」

 

と聞くと、不安に思う方もいるかもしれません。

 

その場合は、アスピリンが投与できない事情があり、
代替薬としてフロベンが
投与されていると判断しましょう。

 

フロベンもぜん息症状や胃腸症状のある人には
注意が必要なので、既往症があれば、
必ず医師に伝えてくださいね。

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