川崎病で退院後の注意点とは?

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ここでは、「川崎病で退院後の注意点」についてお話します。

 

川崎病の入院治療が終わり、
退院した後は、日常生活を送る上で、
どのような注意点が必要でしょうか。

 

再発や後遺症を予防するために

 

川崎病は、4歳までの乳幼児が
かかりやすい全身の血管炎です。

 

強い炎症を起こす難病であるため、
再発率は4.2%、
心臓の後遺症が残った割合は2.6%です。

 

ほとんどのケースで後遺症が残らないので、
その場合は、特に心配することはありません。
食事や運動も制限されません。

 

ただし、すでに「川崎病 退院後 生活」で
お話したように、抗血小板薬の服薬、
定期検診を続けます。

 

継続期間については、
病状によって異なります。
医師の指示に従ってください。

 

もし、川崎病の発症によって、
冠動脈瘤などの後遺症が残ってしまった場合は、
快復後も油断はできません。

 

乳幼児期に罹患し、元気に暮らしていても、
成人してから突然心筋梗塞になる例もあります。

 

心筋虚血を予防するために、
生活習慣病予防に
効果的な生活を送りましょう。

 

具体的には、

 

・栄養のバランスのとれた食事

 

・食べ過ぎない(腹八分目を心がける)

 

・飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪、
 コレステロール、糖質を多く含む食品を控えめにする

 

・適度な運動をして、運動不足を解消する

 

・成人の場合は、禁煙をする

 

などが挙げられます。

 

治療薬に関する注意点

 

退院後も2〜3ヶ月間は治療薬を
服薬しなければならず、
以下の点に注意が必要です。

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・大きなケガをしないようにする
抗血小板薬のアスピリンは、

 

血液をかたまりにくくし、
血栓を作らない作用があります。

 

したがって、服薬の間は
血が止まりにくいので、ケガに気をつけましょう。

 

・食べ合わせの悪い食品

 

もし抗凝固薬であるワ―ファリンを
服用する際は、納豆、
クロレラ、青汁の飲食は避けます。

 

緑黄色野菜の急激な大量摂取も
オススメできません。

 

薬効がなくなってしまいます。

 

・Reye(ライ)症候群

 

水ぼうそうやインフルエンザに罹患すると
まれに発症する危険性があります。

 

突然の意識障害や嘔吐などが見られる症状です。

 

発熱の際には、アスピリンの服薬を
中断しなければなりません。

 

・予防接種の延期

 

乳幼児の場合、受けるべき予防接種が
たくさん控えています。

 

ただ、ガンマグロブリンを投与した後は
免疫がつきにくいので、

 

生ワクチンの予防接種は、
投与後6ヶ月以上あけましょう。

 

生ワクチンのBCG、
不活化ワクチンは接種が可能です。

 

何か不明な点があったり、
少しでも異常が見られたりするようなら、
迷わず医師に相談しましょう。

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